WiMAXはプロバイダによって契約期間がばらばらです。2019年3月以降、主要プロバイダの契約はほとんど3年契約になっていますが、1年契約、2年契約を基本としているプロバイダも存在します。今回は、1年・2年・3年の契約で、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるかご紹介したいと思います。
下記のプロバイダは、それぞれ1年契約、2年契約を基本としています。
・BIGLOBE …1年契約
・UQ WiMAX …2年契約
UQ WiMAXは、2019年9月末まで「UQ Flatツープラス ギガ放題(3年/2年)」「UQ Flatツープラス(4年/3年/2年)」という契約期間を選べるプランを用意していましたが、同年10月以降これらのプランを終了し、「ギガ放題(2年)」という新しいプランをスタートさせています。主要プロバイダが3年契約を基本としているなか、UQ WiMAXは「2年契約」を差別化要素として打ち出しています。
3年契約にすることのメリットをご紹介します。
1. 契約できるプロバイダが多い
2年契約よりも圧倒的に多いので、選択肢が広がります。
2. 「ハイスピードプラスエリアモード」の月額オプション料が無料になる
ハイスピードプラスエリアモードとは、WiMAXのルーターでau 4G LTEの電波をつかんで通信を行うモードで、WiMAX2(ハイスピードモード)よりもエリアが広く、速い速度が特徴です。ハイスピードプラスエリアモードを利用したいと思った場合、UQ WiMAXの2年契約プランやBIGLOBEの1年契約プランだと月々1,005円のオプション料金がかかりますが、3年契約の主要プロバイダであれば無料で使えます。
3. 実質月額料金が安くなる
実質月額料金とは、初期費用と契約期間内の支払い総額からキャッシュバックや月額割引などの値引き額を引いて計算する月額料金のことです。
3年契約の主要プロバイダの中には、魅力的なキャッシュバック制度のある会社が複数あります。キャッシュバックキャンペーンを利用すれば、その分、毎月の実質金額が安くなります。特に、GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンはおすすめで、34,000~38,000円分(キャンペーン月によりキャッシュバック金額が異なる)の現金還元があります。
一方、UQ WiMAXにはキャッシュバック制度がありません。また、UQ WiMAXは初期費用として端末代金もかかるため、あまりお得な印象は得られないかと思います。その点、BIGLOBEではキャッシュバックキャンペーンがあり、契約開始月の翌月に15,000円現金還元されるのですが、こちらも同じように、3年契約のプロバイダではかからない端末代金(19,200円)がかかるため、大きな割引とはなりません。
このように、BIGLOBEやUQ WiMAXでは、初期費用として、3年契約の主要プロバイダではかからない端末代金が発生します。その端末代金の金額もBIGLOBEでは19,200円、UQ WiMAXでは15,000円と少し割高です。
これまでの内容を基に、実質金額で1年契約のBIGLOBE、2年契約のUQ WiMAX、3年契約のプロバイダ(例としてGMOとくとくBB)で実質金額を比べてみましょう。
・BIGLOBE(1年) …
プラン月額料金(3,980円)×12ヶ月 + データ端末代(19,200円) - キャッシュバック(15,000円)
= 51,960円 (実質月額 4,330円)
・UQ WiMAX(2年) …
プラン月額料金(3,880円)×24ヶ月 + データ端末代(15,000円)
= 108,120円(実質月額 4,505円)
・GMOとくとくBB(3年) …
プラン月額料金(3,609円)×1~3ヶ月目 + プラン月額料金(4,263円)×4ヶ月目~ - キャッシュバック(34,000~38,000円)
= 117,506円(実質月額 3,264円) ※34,000円のキャッシュバック適用の場合
以上のように、データ端末代がかかるかどうか、キャッシュバックキャンペーンがあるかどうか、ハイスピードエリアモードが無料であることなどを総合的に判断すると、3年契約の方が圧倒的にお得なのです。
一方、3年契約のデメリットとしては、契約期間が長いことが挙げられます。WiMAXを選んでもプロバイダが気に入らなかったら、他のものに変えたいと思う人はいるでしょう。しかし、WiMAXの途中解約は、解約期間(満了月の当月、翌月、翌々月の3ヶ月間)を除き、解約料金がかかってしまいます。この場合、3年契約だと長くて不便なので、2年契約の方が使いやすいと感じる人も出てくると思います。法人で契約する場合や仕事の都合などでプロバイダの変更を頻繁に行う方は2年の方がいい場合もあるでしょう。
WiMAXのそれぞれのプロバイダは、UQ WiMAXの代理店といった役割を担っているだけです。 つまり同じ機種を選びさえすれば、接続可能な範囲やその速度に大きな差はありません。このことを踏まえると、月々の料金が安くで済むプロバイダで、WiMAXを申し込みたいところです。
下の表を見てください。ポイントは、実際にかかる月額料金です。これは3年契約でかかる全ての費用を月々で割って出します。WiMAX各社を比べてみると、一番安いのはGMOが提供している「とくとくBB キャッシュバックプラン」です!なんと月額3,343円でデータが使い放題に!これはかなり安いですね! docomoのWiFiが月々6,400円かかるとのことでしたので、「とくとくBB キャッシュバックプラン」と比べると、毎月約3,200円の差が生じ、3年間で計算すると、計115,200円も得する事になります。すごくお得ですよね!
今回は、3年契約のプロバイダが、1年契約や2年契約のプロバイダよりもおすすめだということをご紹介しました。ただ、プロバイダの変更を頻繁に行う場合には、1~2年契約のWiFiプランも検討してみるのが良いと思います。実質金額を理解した上で、目的や用途に合わせ、賢くお得にWiFiを利用しましょう。
ギガ放題 プラン |
3年利用総額 | 実質月額料金 | とくとくBB キャッシュ バックプラン との差 |
新機種W06 |
---|---|---|---|---|
キャッシュ バック |
149,287円 | 3,929円 | - | あり |
月額割引 |
147,716円 | 3,887円 | -1,571円 | あり |
152,211円 | 4,006円 | 2,924円 | あり | |
169,406円 | 4,458円 | 20,119円 | あり | |
168,125円 | 4,424円 | 18,838円 | あり | |
184,415円 | 4,853円 | 35,128円 | あり |