WiMAXに限ることではないですが、データ通信にはつきものといったような言葉が「速度制限」です。速度制限とは、一定のデータ量を超えて使用してしまったときにかかる制限のことで、通信速度がかなり遅くなってしまいます。速度制限がかかると、ウェブサイト閲覧のための読み込みも遅くなり、動画等の大容量のコンテンツを利用するのはだいぶ難しくなります。
速度制限が行われる理由は、ネットワークの総量にも限界があるからで、誰か一人が独占して使ってしまうことを避けるために制限があると言われています。最近は高画質化の影響で、データ通信量も以前と比べて大幅に増えていて、それに対応するために速度制限がかかるようになりました。
でも、速度制限は永遠に続くものというわけではありません。1ヶ月単位でリセットされるので、翌月からはまた契約時の通信速度でインターネットを利用することができるようになります。また、追加料金を払えば、当月中であっても速度制限を解除することが可能です。追加料金は1GBあたり1,000円で、安いとは言い難いですが、緊急で高速通信が必要なときなどにはとても便利なシステムです。
大手キャリアのプランでは、月5GBや7GB、10GB以上のデータ通信をすると速度が制限される、といったプランがよくありますが、WiMAXではそのような制限のない「ギガ放題」というプランを契約することができます。これを利用することで、原則1ヶ月に何GB使用しても速度制限はかからず、安心してインターネットを使いつづけることができます。
ところが、ギガ放題であっても一定の条件を超えてしまうと速度制限がかかってしまいます。それは「3日で10GB」という条件です。これは1ヶ月単位でなく、3日のあいだに10GBを超える通信がされたときにかけられる速度制限で、通信速度は約1Mbpsに下がってしまいます。この速度制限は、制限がかかった翌日午後6時から次の日午前2時まで続きますが、3日間の通信料の合計が10GB を下回った時点で解除となります。
10GBの速度制限がかからないようにするには、直近のデータ量をこまめに確認することが大事です。合計10GBに達してしまいそうになったら、動画等の大容量のコンテンツを利用するのはできるだけ避け、通信量を節約しましょう。また、1Mbpsは速度制限のなかでは比較的速いものなので、普通のウェブサイト閲覧程度であれば問題なく利用できると思います。
ギガ放題での速度制限について解説しましたが、ここからは7GB通常プランの速度制限についてお話します。7GB通常プランでの速度制限は、1ヶ月あたりのデータ使用量が7GBを超過するとかけられます。つまり、携帯電話の速度制限と同様だと考えればイメージしやすいでしょう。毎月の決められた7GBのなかに収まれば速度制限はかからない、というのがこの7GB通常プランです。しかも、ギガ放題では速度制限後の速度が1Mbps(1000Kbps)なのに対し、7GB通常プランだと128Kbpsと、だいぶ遅くなってしまうのです。そのため、制限がかかると、LINEやテキストメールはもちろんのこと、YouTube、オンラインゲーム等が一切利用できないような状態になってしまいます。
一度制限がかかると、翌月まで待つしかないのも7GB通常プランの注意点です。学生時代の話になりますが、速度制限のせいで学校からの連絡に気づかず、大事な単位を落としてしまったことがあります。ゲームや動画が利用できないだけならまだしも、重要な連絡を見落としてしまうのは大変なことです。データ通信量は上手に使うようにしましょう。それに比べ、ギガ放題プランであれば3日間の合計が10GBを超えさえしなければ速度制限はなく、かかったとしてもある程度の通信は可能なので安心です。
通信機器サービスの発展により、メールやSNSの通信速度は高速が当たり前の世の中になりました。そのため、より速い通信が可能な通信サービスWiMAX(現在はWiMAX+2)が拡大しています。スマホを使っていると、速度制限がかかってしまうことがあります。WiMAXのサービスも、契約している容量以上の使用があれば、制限がかかります。そのとき、利用している機器は関係ありません。ここでは、au 4G LTEを利用するときの速度制限について説明します。
WiMAXには、ハイスピードプラスエリアモードという設定があり、WiMAXのエリアの範囲外で繋がらなくても、au 4G LTEを利用することができます。WiMAXで繋がらないエリアでは、代わりにauの回線を使うことができるということです。このプランでは、データ通信量の合計が月7GBを超過すると制限がかかり、月末まで続きます。そのため、ハイスピードエリアモードでも、毎日どれだけ通信量を使ったかは確認する必要があります。そして、ハイスピードエリアモードの契約をするときに気を付けるべきなのは、別途オプション料金が発生していないかということです。加えて、知らないうちに設定が変更されていたということもあるので、そこにも注意しましょう。
データ通信量を抑えるには、できるだけWiMAXからの接続を行わないようにすることが一番です。自宅でWi-Fiが使えるのであればそちらを使うようにし、カフェなどの公共の場に無料Wi-Fiがあるときもそちらを利用します。面倒ではありますが、このことを心掛けるようにすれば通信量の節約につながり、本当に必要なときにWiMAXが快適に利用できるようになります。
さらに、アプリの自動アップデートの設定をオフにしておくのも大切です。自動アップデートがオンになっていると、WiMAXに繋がっているときに大量の通信が行われてしまう場合があり、速度制限の要因になります。大きなアップデートをしたいときには、自宅やお店等のWi-Fiで行うのがおすすめです。また、ブラウザを使うときにはChromeを利用することをおすすめします。Chromeには、他のブラウザにはないデータ通信量の節約機能があるのです。これをオンにしておくことで、画像の読み込み等を減らして、WiMAXに繋がっているときの通信量を最大50%も抑えることができます。